CSRと経営組織(ストラテジ系)
学習のポイント
企業の社会的責任「CSR」、企業の経営組織の形態、社員教育の各種手法を理解しましょう。
1. 企業の社会的責任 | ||||||||||
●CSR 企業は利潤追求だけでなく、組織としての「社会的責任」があります。この考え方を「CSR」といいます。 CSRの取り組みとして以下の種類があります。 1. コーポレートカバナンス(企業統治) 企業活動において「不正や違法行為」などが行われないように監視する仕組みのこと。 2. コンプライアンス(法令遂守) 企業が「法令に従って経営を行う」こと。 3. ユニバーサルデザイン 年齢や障害の有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすること。 4. 環境への配慮 原材料や廃棄物の削減や適切な廃棄。 ※グリーン購入…環境に配慮した製品を率先して購入すること |
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●アカウンタビリティ(説明責任) 株主やその他の利害関係者に対して,経営活動の内容・実績に関する説明責任のこと。 |
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2. 経営組織 | ||||||||||
企業の組織には、経営を効率的に行う必要性があります。以下の6種類の組織形態があります。 1. 職能別組織 もっとも一般的な形態です。営業部、総務部、人事部などのように、業務の内容に応じて分化させます。専門領域が明確になるため効率的に仕事を進められるが、部署間での壁ができる恐れがあります。 ● スタッフ部門…ライン部門を支援する部門、人事・経理・総務など。 2. 事業部制組織 東京支店・大阪支店など地域別に分けた組織や、卸売事業部・小売事業部のように商品や事業別に分けた組織のことをいいます。特徴として、事業部単位に「独立した事業の遂行と利益責任」があります。 3. マトリックス組織 社員が「プロジェクトごとの部門」と「職能別の部門」の2つの部門に属する形態です。業務に柔軟に対応できるという長所がある反面、上司が2人になることで、権限と責任の二重化が起こるという短所もあります。 4. プロジェクト組織 ある目的を達成するために、特定のプロジェクト専門のチームを作った形態です。目的が達成されればプロジェクトは解散します。 5. カンパニー制組織 社内分社のことであり、各カンパニーの独立性を高めるために権限と責任を与え、損益計算書だけでなく、貸借対照表もカンパニー単位で作るなどして独自採算を図らせる組織形態のことを指します。事業部制組織の「各事業部を分社化」とたものです。 6. 社内ベンチャ組織 社内において、新規有望ビジネスを行う組織で、本来の組織にとらわれず、独立した会社のような形態で業務を行います。 |
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3. 社員教育 | ||||||||||
社員教育の手法には以下のものがあります。
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4. その他 | ||||||||||
● ワークシェアリング 労働時間を短縮し、「仕事」を「分かち合い」、雇用の確保、雇用の創出をすることです。 |
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● ディジタルディバイド ディジタルディバイドとは、能力や地域、年齢、経済的な理由により、パソコンやインターネットなどの情報技術を使うことの格差が生じて、社会的な格差を生む現象のことです。 |