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開発環境(システム開発技術)

学習のポイント

ソフトウェアの品質管理、開発環境、外部環境の活用について理解しましょう。

1. 品質管理
品質特性
JISで定めている6つの品質特性

機能性…どれだけの要求がソフトウェアにより実現されたかを示す特性。
信頼性…ソフトウェアがどれだけの期間稼動を続けるかを表す特性。
使用性…使用者がどれだけ使いやすいかを評価する特性。
効率性…どれだけ手間のかからないソフトウェアであるかという特性。
保守性…ソフトウェアの変更にどれだけの労力が必要かという特性。
移植性…ソフトウェアを別の環境へ移す際、いかに容易に移植できるかの特性。


品質評価の手法
レビュー
システム開発の各工程において実施するミーティング形式の評価活動。
成長曲線
エラーの出現頻度にはあるパターンがあることが知られています。横軸を時間(期間)、縦軸をエラーの累積数とすると「S字のグラフ」となります。これを「成長曲線」と言います。

品質保証の規格
高品質な製品を開発するための国際規格に「ISO9000」シリーズがあります。この中で、品質保証モデルを定めているのは「ISO9001」です。ソフトウェア開発にも、この規格が適用されています。
2. レビュー
システムの品質を高めるには、ソフトウェアに潜む問題を発見し、除去する必要があります。これを目的として「ミーティング」が「レビュー」です。以下のようにいくつかに分類されます。
デザインレビュー 設計工程で作成した仕様書に対して行うレビュー、設計の妥当性を確認し、次工程に移って良いか評価する。
コードレビュー ソースコードを対象としてレビュー。
ウォークスルー コードや設計仕様書を対象に、机上でシュミレーションを行うレビュー技法。
インスペクション モデルータ(管理者)を中心に管理統括のもとで大きな誤りがないかプログラム仕様とコーディングをもう一度比較する方法。
ラウンドロビン 参加メンバーが持ち回りでレビュー責任者を務める。参加意識の向上や技量の底上げが期待できます。
3. 開発環境
開発環境の統合化の1つが「CASEツール」です。これは、ソフトウェアの工学的な開発をコンピュータにより支援するという考え方です。
CASEの構成
CASEは対象となる工程により、「統合化CASE」「上流CASE」「下流CASE」「部分化CASE」などがあります。
リポジトリーさまざまな情報を一元的に管理するデータベース。CASEツールを使用した場合のさまざまな青果物を一元管理しています。別名「エンサイクロペディア」とも言います。
CASEツールを使用した開発
フォワードエンジニアリング
通常の開発工程である上流から下流に向けての開発をCASEツールで支援すること。
リバースエンジニアリング
下流から上流に向けた開発工程をCASEツールで支援すること。これにより、仕様書の自動生成などが可能になった。
リエンジニアリング
上記の2方法を組み合わせ、ソフトウェアの開発を進めること。
4. 外部環境の活用
アウトソーシング
システム開発の一部または全部を外部へ委託することを言います。開発スケジュールの短縮やコスト削減につながります。
システムインテグレーション
システムの導入企画から開発・運用までを一括して請け負うサービスのことを言います。これを提供する事業者を「システムインテグレータ」と言います。
EUD
システム開発の一部をユーザに負担してもらうこと。ユーザ自信が開発に携わることを言います。
ソフトウェアパッケージの利用
導入することにより、開発コストを低減できます。利用者の環境や利用要件によってカスタマイズすることができます。品質の向上にもつながる。
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